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100回です。よく続きました。これも皆さまのおかげです。ありがとうございます。記念ゲストは坪内ねんてんさん。席題：ボソボソ。探題2題、4句選です。
呼びすてに亡き父をみる冬椿
冬月 探題：呼びすて
さて「呼びすて」されたのは誰でしょうか？作者がされたとする読み方もあります。父以外に自分を呼びすてにするのは、あまりいないので、はっとしたのですね。さらには（ここが句会の面白いところですが）呼びすてにされたのは「亡き父」であって、つまり、したのは作者という読みもでました。父親を「呼びすて」にできるくらい、つまり客観視できるくらい、随分時間が経ったのですね。そんな感慨に冬椿が寄り添っています。
大根煮るハイカラさんのおばあちゃん
岡野 直樹 探題：大根煮る
「ハイカラさん」という言葉もめっきり、聞かれなくなりました。そういう意味でも、「おばあちゃん」ピッタリです。「ハイカラさん」の一言で、実に大根が美味しそうになりました。
親分を仕立てて行くぞおでん屋へ
坪内 ねんてん 探題：おでん
楽しい気分が伝わってきます。まさか本当の「親分」ではなく、きょう宝くじにあたった友達とか、大蔵省（古っ！）を決めて、いつものおでん屋になだれ込むのでしょう。そのあとのワイワイ、ガヤガヤが、みんなの笑顔が見えるようです。
冬月さん、岡野さん おめでとうございます。賞品は坪内稔典句集『リスボンの窓』
