2022年11月20日第66回句会を行いました

· 句会

京都は紅葉のピーク!

 

東本願寺 御影堂門

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こちらは紅葉の似合う男…

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今回はなんと沖縄からRMYさんの息子さん”W”くんが参加!

てなことで、席題は「ヤンバルクイナ」(山原水鶏)。

見たことはないのですが、ほとんど飛べないのだそうですね。

探題も出揃い、多彩な句が集まりました。

 

高得点句は! 

返り花音無し鈴鹿サーキット    植田 かつじ           探題:鈴

探題の『鈴』から「鈴鹿サーキット」!「返り花」は狂花とも言い、初冬の季語。『きごさい』によれば「思いがけなく、ニ・三輪咲いたけなげな花に、やがて来る厳しい冬を思いやる。」とあります。コロナ禍でレースの行われなくなったサーキットの小春日に桜でしょうか、花びらが揺れています。次回轟音が響くのはいつのことでしょう。(先日、行われましたね。でも、SDGSの観点からもガソリン車のレースは消えゆく運命にあるのかも知れません) 

 

なで肩の鯛焼食って橋渡る     山口 良臣            探題:鯛焼

「鯛焼」って冬の季語なんですね。そもそも鯛焼に"肩“なんかあるんかい!とツッコミを入れたくなりますね。「なで肩」ならあるかも?!「食って」というぶっきらぼうな物言い、「橋」という何処となくペーソスを誘う場所。何だか昭和の香がいたします。

 

冬銀河山原水鶏歩き出す      石飛 八代恵           席題:ヤンバルクイナ

進境著しい作者。飛べないヤンバルクイナ。しばらく空を見上げていたのでしょうか。やがて「歩き出す」。美しい星空、凛とした空気。「山原水鶏」と漢字で表記されることで、より具体的な景が浮かびます。山原水鶏に何かを託しているようです。