2022年12月25日第67回句会を行いました

· 句会,袋回し

今日はクリスマス!

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しかし、本当に寒いですね。今日は年末恒例、袋回し!

新しい方もいらっしゃって、多くの方にご参加いただきました。全員に袋を回せませんでしたが、それでも120句越え!

熱気むんむんです。

 

高得点句は! 

復縁をせまる最強の寒波      山本 真也           題:寒波

復縁をせまっているのは誰でしょう!?「最強の寒波」とありますから、かなりの方なのでございましょう。こわいですねえ~。あとは想像にお任せします。 文句なしの最強の一句です。

 

転校ってマジか?マジです冬北斗  高田 留美           題:冬北斗

「マジか?マジです」が切ないですね。中学生でしょうか?高校生でしょうか?初恋の相手?片思い?青春の1ページです。空を見上げて、どうにもならない問いかけを繰り返しているのでしょう。きっと北斗七星も涙に濡れています。 

 

クリスマス神社があったので拝む  山本 真也           題:クリスマス

真也さん再び登場!これは問題句ですね。言わずと知れた『「青嵐神社があったので拝む」 池田澄子』を踏まえています。澄子さんのこの句を知っている人たちはこの句を取りませんでした。

ところが知らない人たちからは、「クリスマス」と「神社」の対比が面白い。さらには「クリスマス神社」っていうのがありそう?!との声も。筆者も取らない派でしたが、「クリスマス神社」という発想はなかったなあ!御神木がもみの木で、ご開帳すると電飾が煌めいていたりして、そんな神社がありそうです。知識が鑑賞をじゃましていたのかも?!

ちなみに真也さんは池田澄子さんにもこの句を伝えたそう(なんて大胆な・・・)曰く「これは狙いすぎてダメね」とのお返事だったとか。 


靴裏にはりつけたくて落ち葉踏む  鈴木 春菜           題:落ち葉

何とも素直で素敵な句。もちろん、目の付け所が独特なのですが、清々しい気持ちになります。筆者は洗いざらしのコンバースのバッシューを思い浮かべました。人それぞれの思い出の靴があるはず。どの靴でも絵になる冬の景色です。