今年の立春は2月4日でした。不思議なもので、いまだ気温は低いけれど、光の中に春をかんじます。まさに”風光る”ですね。今回は名古屋から参加の方も!多彩な句が出そろいました。

高得点句は!
菜の花が囲む子沢山の家 岡野 直樹 探題:菜の花
景がとても良く浮かびます。群れを成して咲き乱れる菜の花。その中で沢山の子供たちが遊んでいます。跳んだり駆けたり、泣いたり笑ったり。どこか懐かしい光景です。黄色い花が鮮やかです。すこし現実離れしすぎてる、「菜の花」と「沢山」は付きすぎ等の意見もありました。みなさんはどう思われますか?
雪解けて五百円玉顔を出す 山口 良臣 席題:五百円
今日の席題は『五百円』面白い題です。この句は一体どこの景だ?ということで盛り上がりました。曰く、雪に埋もれた自販機の下よ。いやいや、畑じゃないの?畑に五百円落とすか?等々。 何でもないことを言っていますが、どこかユーモラスです。
見得切って緋色椿のまま去りぬ 手毬 まりこ 探題:得
『得』という題で「見得を切る」が良く出てきました!「緋色椿」という楚辞がとても鮮やかです。お芝居のワンシーンでしょうか?あるいは心模様でしょうか?何も言っていないからこそ、あれこれと想像させます。これぞ、THE俳句ですね。
五百円の贅沢フリージア三本 佐藤 香珠 席題:五百円
こちらはうってかわって、とてもよくわかる句です。「五百円」と「贅沢」と「フリージア三本」フリージアって華やかだけれども、どこかはかなげで、いかのも春のお花ですよね。こんなささやかな幸せを、いつもかみしめられる日々でいたいですよね。