2023年11月19日第77回句会を行いました

· 句会

11月も半ば過ぎ、めっきり寒くなってきました。でもこんな青空、ぽかぽか陽気。心なしか、銀杏の色付きもまだまだですね。

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今日は突然のお客様!

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ベトナムご出身のチン・ズユエンさんとご子息の阮明(ウェンミン)くんです!

お母さんが俳句をされたいとのこと、ウェンミンくんも付いてきてくれたのですが、

なんと小学校1年生!(6歳)ずっと百人一首を諳んじています。              「せをはやみ~いわにせかかるるたきがわの~♪」と22首も暗記しているそう!

将来の夢はハーバード大学に行って電池の研究をすること!

かれの作った俳句が「散紅葉古町代丑れん」(ちりもみじこまちようしれん)

お二人のおかげで大いに盛り上がりました!

            おっと、ここにも変な人が!話題のGさん!

 

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今日の席題は「左上」

高得点句は! 

ベトナムの鯨もきっと恋をする   宮田 和典            探題:鯨

これぞ「挨拶句」!冬の季語である鯨が南のベトナムまで出かけて行って恋をしたと読めます。 ロマンチックで雄大で。チンさんはどんな恋を?そしてウェンミンくんにはどんな出会いが待っているのでしょう!参加者半数以上の点を集めて堂々の最高点句です。            (ちなみにチンさんによれば、ベトナムでは鯨は神。亡くなって浜に打ち上げられたりしたら、 手厚く葬ってあげるそうです)

 

キャンディの包み紙から冬の虹   石飛 八代恵           探題:キャンディ    

ファンタジー溢れる句。俳句でしか表現できない世界かも。虹そのものは小さい?いや、包み紙のはるか向こうに大きな虹が出ている?(例えばドライブ中)と意見が分かれました。こういう創作性のあふれる俳句は、受け入れる受け入れないがはっきりとしますね。

 

冬構え軒を支える棒になる     岡野 直樹            探題:冬構え

よく景色が見えます。厳しい雪国では下手をすると雪の重みで屋根が押しつぶされてしまいます。「棒」で支えるのは必須です。ただ「棒になる」が意見の分かれるところ。少し人生訓と読めてしまうような気がします。

 

けんかして影ももつれて冬日和   徳永 はもこ           探題:けんか

喧嘩ではなく「けんか」だからそんなに激しくないのかな?と思わせます。痴話げんかか恋人同士のじゃれ合い?いやいや「影も」とあるから、やはりとっくみあいなどを実際にしている?「もつれ」だから草むらに転がった激しい恋?と連想は尽きません。「冬日和」がやがてくる平和な時間を予感させます。

 

今回の賞品は句会前のランチでもらった王将の丼!

最高点句の宮田さん!!

 

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