2022年3月20日第59回句会を行いました

· 句会

もうすぐ開花の予感。まんぼうも開けます!

新しい方、お久しぶりな方、遠方の方、賑やかな会となりました。

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席題は「因果律」!ちょっと難しいので、読み込みでも、連想させる句でもいいことに。    探題も出そろいました

高得点句は!

これもまた副反応か花が舞う      山口 義臣     探題:副反応

 花が舞うにはちょっと早いけれど、桜が散るのを「副反応」と見立てた見事な句。花が散るのは惜しいけれど(そして何らかの化学反応のせいでしょうけど)、そんなことお構いなしに花は風に舞う。そして本当に奇麗です。

木蓮とヤキソバの香の誕生日      佐々木ひろふみ   探題:木蓮

 木蓮とヤキソバの香の取り合わせ。さらに誕生日とも!不思議な三つの取り合わせで、素敵な誕生日になりました。

白木蓮けさも薬をのみました      はもこ       席題:因果律

 何の因果か、けさも薬。日記のワンフレーズのような文体。それが白木蓮と取り合わさって、切ない句が生まれました。けさもということは昨日も明日もなのでしょうけど、薬の白さ、青い空も見えます。そして少しの希望も。

 

サクラ散るプラットホームに三時間   佐々木ひろふみ   探題:プラットホーム

 さくら、桜、にしてほしかったけど、(サクラだと試験の結果と取られかねない)圧倒的な美しさの前に、目の前の用事や、人間であることさえも忘れて、ただただ見とれていたと読みます。